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欧州航空宇宙機関

欧州航空宇宙機関(European Space Agency)、Serena Dimensionsを使用して国際開発を助長

エグゼクティブサマリ

宇宙に関する研究と技術開発で欧州の国家間の平和的な協力を促進する役目を担う欧州宇宙機関(ESA: European Space Agency)は、異なるプロジェクトと開発チームの全体にわたって管理できる、ソフトウェアエンジニアリングに対する共通のアプローチを確立する必要がありました。ESAには複雑な開発要求があり、請負業者へ大きく依存しているため、共通のプロセスベースの構成管理システムを実施することがとても重要です。ESAは、自らの多様なクラス一流の環境をサポートするために、長期にわたって改善できる再現性のあるプロセスを確立したいと考えていました。

そして、組織全体の開発およびソフトウェア構成管理(SCM)プロセスを自動化するSerena® Dimensions™ソリューションを選択しました。強力で柔軟なプロセスエンジンを搭載したDimensionsによって、ESAの開発努力の現状を明らかにし、変更を追跡し、重要な状況レポートを作成し、開発のライフサイクル全体にわたって適切な管理を行うことができます。このシステムによって、ESAは漸進的な変更を効率よく管理し、プロジェクトの過程で得た重要な知識を活用することができます。さらに、Dimensionsは、請負業者と社内の開発チームがESAに提供するすべてのソフトウェアを格納する中央リポジトリとしても機能します。

課題

異なるプロジェクトおよび開発チームで管理可能なソフトウェアエンジニアリングの共通した手法を導入すること

ソリューション

Serena Dimensions

成果

  • 開発作業および変更についての可視性を改善し、適正な管理を促進
  • 再現性のあるプロセスの確立
  • すべてのソフトウェア開発のための中央リポジトリ
  • 広範囲な追跡にって得られた重要な知識を蓄積

最高水準の環境で共同研究と開発を支援

現在、航空宇宙機関のすべての管理、運用および立ち上げは、実質的に正しいソフトウェアの実行が可能かどうかにかかっています。宇宙機関のためのソフトウェアアプリケーション開発では、信頼性と品質が最重要課題です。

したがって、バグに対する強力な対抗手段を持ち、ソフトウェア資産について必要な安全保護を提供するプロセスベースの構成管理(CM) テクノロジの導入が重要なステップとなります。プロセスベースのCMが機能するのは、内部的に多数のプラットフォームにまたがっていたり、請負業者やパートナーと連携して、日常的に実装される膨大なソフトウェア変更を効果的に管理できることが条件となります。プロセスベースのCMは、プロセスワークフローに変更/バージョン/案件管理を統合することにより、正式なプロセスを設定し、ソフトウェア開発の方法を指示、促進します。その結果、組織の円滑な運営が可能になります。

欧州宇宙機関は、Serenaのプロセスベースの構成管理システムであるDimensionsを使用することにより、この戦略的手法を通してその業務を促進するためのクラス最高の環境を確立しました。

ESAの役割は、科学的目的、また運用可能な航空宇宙利用システムのために、宇宙の研究開発において欧州諸国間の平和的な協力を推進することです。イタリアのローマ近郊に位置する運営理事会の情報部は、2年前にすべての管理情報システムの開発および保守に関する責任を与えられました。

それに従い、情報部は当機関の管理業務を強化するシステム開発インフラストラクチャを定義、確立しました。ESAの複数の開発チームは、ESAの管理システム、電子オフィス自動化システム、ESA Webサイト、イントラネットとインターネットのアクセス制限サイト、それにESA入札システムやESA公式文書配信システムなど、オンライン情報サービスの開発を含む多数のプロジェクトにわたる再現および改善可能プロセスに基づくソフトウェアエンジニアリングの共通手法を導入する必要がありました。その目標を達成するためには、情報部に先進のプロセスベースのCMテクノロジを導入して、組織的な開発およびソフトウェア構成管理(SCM)プロセスを自動化することが必要でした。

そのような状況で、プロセス構成管理を導入する作業プラクティス、ソフトウェアライフサイクルでの役割と責任の公式な割り当て、そしてMISベースのアプリケーション開発を規制するISO 9000などの標準を遵守するために必要な活動を含む重要な問題に関連するプロセスが開発組織内に定義されました。

ESAは、複数プロジェクトにわたる再現可能なチームベースの開発インフラストラクチャを確立するため、どのプロセスベースのCMソリューションが最適であるかを調査しました。そして、市場をリードするSCMツールの調査を開始したのです。調査結果および主要な分析グループによる評価を検討したところ、Serena DimensionsがESAの複雑さを増しつつある開発条件および標準に最適であると判断されました。

「我々はこのソリューションが、アプリケーションの配信を管理する企業システムとしての機能を持っていると理解したので、導入する意味があったのです」と、ESA の情報システムエンジニアであるSerge Moulin氏は述べています。「更に、機関のソフトウェアエンジニアは、ツールによって自動化されるプロセスの共通セットを通して同時に並行して行われている作業を調整できます。」

Serena Dimensionsは強力で柔軟なプロセスエンジンを装備し、開発作業の動的な見通しを提供するとともに、案件、変更、バージョン、ビルドおよびプロセスの管理統合により複雑な異機種環境におけるソフトウェア変更の適正な管理を可能とします。その結果、ソフトウェアエンジニアは並行開発および分散エンジニアリングを手際よく実現することができます。

「Dimensions制御下のアプリケーションはESAの円滑な運営に不可欠です」と、システム開発インフラストラクチャの開発で機関を支援しているMacDonald Dettwiler & Associates Ltd.社のプロジェクトマネージャJoe Sandor氏は述べています。「たとえば、これらのアプリケーションは、特に財政、人事、文書およびWebベースのシステムを管理するために設置された複雑な管理システムに関与しています。」

一般に、このようなアプリケーションは斬新的な変更の対象となっています。「内部的に、または選択された請負業者により外部的に実装されるこれらの変更は、Dimensions により効果的に管理できるようになります。そのため、情報部は機関からの斬新的な要求に対して効果的な、時機を得た応答をすることができます。」とMoulin氏は述べています。

Moulin氏によれば、機関の方針はほとんどの開発作業を外注に出すことであり、「その理由から、効果的な構成管理を導入し、また効果的な対応をするために共通のプロセスベースCMシステムを持つことが私たちにとって、また請負業者にとっても特に重要なのです。」

このような状況において、Dimensionsは請負業者と内部の開発チームがESAに提供するすべてのソフトウェアを格納する、中央ポジトリとして機能します。Dimensionsを使用して保守されるのは、製品設計、ソフトウェアモジュールと関連文書の開発、構成のビルド、製品アイテムの発行、ユーザ定義規則、および手順と作成済みオブジェクトに関する情報です。

Dimensions はライフサイクル全体にわたって種々のアプリケーションに導入されたすべての変更を追跡します。アプリケーションが最初にビルドされた方法が完全に記録されるので、ESA MISプロジェクトで作業する内外のソフトウェアエンジニアは容易にアプリケーションを作成できるようになります。

「この情報が即時に入手可能なため、時間が大きく節約され、情報部が受け取った変更される可能性のあるソフトウェアを組織全体で効果的に管理、展開することができるのです。」とMoulin氏は述べています。「このような適切なシステムがなければ、変更がどのバージョンで行われたか、また入手したリリースにどんな変更がなされているか識別することはできません。」

Dimensionsを使用した場合の主な利点は、開発作業の進行を文書化した多数の重要な状態レポートがマネージャに提供されることです。このような提出物には、トレーサビリティおよび管理レポート、変更管理レポート、構成管理レポートなど、重要な評価指数となるものが多くあります。

Dimensionsを使用すれば、プロジェクトの過程で取得された重要な知識を活用できるようになります。「このシステムは組織のすべての開発プロセスを文書化し、強化するので、あるプロジェクトから次のプロジェクトにノウハウを伝授し、作業内容を改善することが容易に行えるようになりました。」とMoulin氏は述べています。「Dimensions によりプロセスの再現と改善が可能になるので、情報部は知識を共有し明確に定義された共通の開発手順を作成するような企業文化を形成することができます。」

機関のIS部門は、Dimensionsを使用して、内部ESA MISプロジェクト用のテンプレートも実装しました。「このテンプレートには、各項目と、レポート作成を含む関連プロジェクト管理業務のライフサイクルを定義できます。」とMoulin氏は述べています。「Serena Dimensionsのおかげで複数プロジェクトにわたってこのテンプレートを再利用できるようになりました。」

結論

Dimensionsのような最先端のプロセスベース構成管理テクノロジを使用して適正に管理されたソフトウェアは、欧州航空宇宙機関とその複雑さを増しつつある開発条件および標準の円滑な運営において非常に重要な役割を果たしています。